仕事もそれなりに順調で、人間関係も悪くはない。特に生活に不満はないものの、ふとした瞬間に「今やっているのは本当にやりたい仕事なのだろうか」「自分は何がしたいのだろうか」「自分の強みや価値は何なのか」といった疑問が浮かぶことはないでしょうか。
もしかすると、社会的な期待や仕事のプレッシャーに応えることに追われていて、自分自身を見つめる時間を取ってこなかったのかもしれませんね。
「自分のことがよく分からない」という悩みをそのままにしておくと、自己アイデンティティが不安定になり、自己価値観が低下する可能性があります。
「自分を理解する」「自分の内面を知る」というと難しく聞こえるかもしれませんが、その方法は一つだけではありません。手軽にできるものから、専門家のサポートを受けるものまでさまざまです。今回は、自分を知る方法について難易度別にご紹介します。
難易度(低):自分の“基準”を見つける
自分がどのような存在なのかを理解する時に、基準があるとやりやすくなります。例えば人から「あなたって明るい人よね」と言われたとしましょう。そうすると、あなたは自分は明るい側面を持つ人間であることを理解できるでしょう。
自分の基準を把握することが容易なのは、基準を知る方法は巷にあふれているからです。しかも、それらの方法には一定の“根拠”に基づいているため、納得感が出やすいでしょう。
自分の基準を知る方法を以下にご紹介します。
①占い
占いは、人の性格や行動をタイプに分類して人々に伝えます。無料で占い情報も提供しているサイトもあるなど、簡単に入手しやすい情報です。「占いなんて当たらない」と思うかもしれませんが、ここで大事なのは当たり外れではなく、あなたを理解するためのきっかけを与えてくれるかどうかです。例えば、「◯月生まれのあなたは、■■を好み、▲▲と行動する傾向にあります」とあったとしましょう。「確かにそうかもしれない」「いや、そんなことは思わない」というふうに反応すると思いますが、「自分に当てはまる」と思った情報を選ぶことで、自分の基準や傾向を知るという目的を果たします。
・12星座占い
・タロット占い
・動物占い
・カバラ数秘術
・四柱推命
・十二支占い
②心理テスト
オンライン上で、「この図は何に見えますか?」という質問を目にしたことはないでしょうか。それが、心理テストです。心理テストの回答は、選んだ図別に用意されていて、心理的な視点から選んだ人の性格や行動を知ることができます。心理テストも占いと同じように、「自分にはそういう傾向がある」と把握するのに役立ちます。
③血液型
日本では、A型・B型・O型・AB型の血液型別に性格や行動、相手との相性などをタイプ化しています。自分の血液型が分かっていれば、自分がどのような傾向の持ち主なのかをすぐに把握できるでしょう。
難易度(中):自分を棚卸しする
自分を棚卸しするとは、自分の中にある情報(気持ちや経験など)を文字や言葉で表現することをいいます。整理した情報から、自分の強みや興味、価値観などを見つけることが、棚卸しの目的です。棚卸しは自分を深く掘り下げていくことから、自己アイデンティティを理解するための有効な手段といわれています。
以下の手法を使って、自己の棚卸しを行いましょう。
① 子供時代の棚卸し
自分の成長過程や子供時代の経験を振り返り、どのような経験が自分を形作ったかを考えてみましょう。
② 経験の棚卸し
自分が今までに経験した出来事や人間関係を振り返ります。そして、これらの経験から学んだことや感じたことを明らかにします。
③自己分析
自分の強みや弱み、価値観や信念を客観的に把握するのが自己分析です。自己分析は、自分の本質を理解する手助けとなります。
自分の棚卸しは、「質問に答える」「ワークシートに記入する」「◯◯について書き出す」といった作業が伴います。特に苦にならないというのであれば別ですが、自分のことを表現したり文章にしたりすることが苦手な人にとっては、取りかかりにくい方法でしょう。
難易度(高):専門家に相談する
専門家のサポートを受けながら、自分を理解する方法です。コストや相性の良い専門家を探す手間などを考慮して、難易度高としました。ここで言う専門家とは、ライフコーチやカウンセラーのことです。
専門的な視点から、目標達成に向けた具体的なアドバイスを提供してくれる点が、専門家に相談することの魅力と言えるでしょう。設定されたステップを順番に進めることで、自分をより深く理解し、自己アイデンティティの不安を解消することが期待できます。
おわりに
充実した毎日を過ごすには、自分が納得感を伴う選択をして行動することが不可欠です。自己理解を深めることによって、自分が何を求めていてどうなりたいのかが明確になるでしょう。
本記事でご紹介したとおり、自分を理解する方法は無数にあります。できそうなことから取り組んで、徐々に理解度を深めていくとよいでしょう。これまで気付かなかった“自分の本音”をキャッチできるようになるかもしれませんよ。
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